プロボクシング日本スーパーライト級王者藤田炎村(28=三迫)が「過去最強」モードでV2防衛に臨む。12日、東京・後楽園ホールで同級6位関根翔馬(37=ワタナベ)を相手に2度目の防衛戦を控える。11日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席し、両者そろってリミット(63・5キロ)よりも100グラム少ない63・4キロでクリアした。

8月の初防衛戦で指名挑戦者だった大野俊人(石川ジム立川)に3回TKO勝ちし、3試合連続KO勝利中。藤田は「減量は前回よりも順調でした。絶対に勝たなくてはいけない相手と言われているが、対戦相手は合わせ鏡で、自分自身だと思います。今回の自分は手ごわくて過去最強だった。それに打ち勝ってきたの」と独自の表現で自信を示した。V2戦に備え、C級(4回戦)ボクサーと同じ練習メニューなど「誰もやりたがらない」(藤田)という泥くさく、かつ過酷な練習を積み、すべてクリアしてきたと明かした。

早大ボクシング部からリクルートに入社し、営業マンとしての「顔」を持つ藤田。今回は「嫌な予感がする」と通常よりも早めにボクシングに集中する期間を設けた。約2週間の有給休暇を取得し、関根戦に向けて調整。「今まで一番、時間をかけて練習してきた」と大きな手応えを示した。

一方、挑戦者となる37歳の関根はタイトル初挑戦を迎える。昨年12月、日本同級16位デスィノ・ジャパン(ピューマ渡久地)を下して日本ランキング入りを果たした。ワタナベジム入門から約20年ほどで迎えたベルト奪取のチャンス。関根は「デビューして17年、こういう大舞台に出られるとは(入門時は)思っていなかった。ボクシング人生の集大成という位置づけ」と王座獲得に燃えていた。