プロボクシング世界2階級制覇王者の中谷潤人(25=M・T)が、WBO世界スーパーフライ級王座を返上して3階級制覇に挑む。14日、都内でWBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(27=メキシコ)への挑戦(2月24日、東京・両国国技館)が発表された。

今年5月に2階級制覇を達成したばかりで、王座も9月に1度防衛しただけだが、172センチの長身サウスポーの中谷は試合のたびに減量苦が伝えられていた。会見に臨んだ中谷は「ウエートは約1・4キロ上げただけですが、最後のひと絞りが変わってくるので、より質の高いパフォーマンスができると思う」と、王座返上に未練はなかった。

これまで日本ユース・フライ級王座、日本フライ級王座、WBO世界フライ級王座、WBO世界スーパーフライ級王座と、ベルトを手にした試合はすべて決定戦。挑戦者として王者に挑むのは初めての経験になる。「チャレンジャーとして挑むのは初めてなので気持ちが入るし、すごくワクワクしている。しっかり1発でタイトルを取りたい」。

サンティアゴは今年7月に井上尚弥が返上して空位になったWBCバンタム級王座を、井上と激闘を繰り広げたノニト・ドネア(フィリピン)に決定戦で判定勝ちして手にした。身長159センチの小柄なファイターで馬力があるが「けっこう小さいが出入りも、パワーボクシングもできる。長い距離と、近い距離と使い分けながら倒しにいければ。この一戦を大事にしたい。目標はその先の統一戦」と中谷。26戦全勝(19KO)の無敗のチャレンジャーにとって、3階級制覇は通過点に過ぎない。【首藤正徳】