元WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者小原佳太(37=三迫)が引退セレモニーに出席した。

所属ジムの三迫貴志会長(50)やJBC関係者らに囲まれ、愛娘の俊佳ちゃんを抱きかかえ、10カウントゴングの儀式を終えた。スーツ姿で「僕は高校生の部活で友人の誘いで始めたボクシング。大学でも大きな先輩にもまれました。1年間社会人も経験しました。プロに挑戦することを上司に伝えると、やりたいことがあるならやった方がいいと言われたことを感謝しています」とあいさつした。

さらに「世界挑戦でリングの外に飛ばされて世界の壁を知り、世界を取ることはできませんでしたが、多くの支え、応援のおかげでしっかりボクシングができた。とても幸せです」と感慨深く現役時代を振り返った。今後はジム経営を計画しており「今は店舗を探し中です」と口にしていた。

13年4月に日本スーパーライト級王座を獲得した小原は15年4月には東洋太平洋同級王座も奪取。16年9月にはロシア・モスクワでIBF世界同級王者エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)に挑戦し、2回TKO負けを喫して世界王座獲得を逃していた。

その後、ウエルター級でWBOアジア・パシフィック王座を獲得し、19年3月には米国でIBF世界同級挑戦者決定戦に臨んだものの、クドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)に敗退。2度目の世界挑戦のチャンスをうかがっていたが、今年4月にWBOアジア・パシフィック同級王者佐々木尽(八王子中屋)に3回TKO負け。これがラストマッチとなっていた。通算戦績は26勝(23KO)5敗1分け。【藤中栄二】