立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は13日、3月17日に東京体育館で行われる「ABEMAプレゼンツRISEエルドラド2024」の追加カード発表会見を開催した。
同大会ではK-1との団対対抗戦も5試合行われる。RISEスーパーフライ級(53キロ)王者・大崎一貴(27=OISHI GYM)も当初は対抗戦への出場に強いこだわりを示していた。
だが大崎一が対戦を希望していた相手との試合が成立せず、代わりにこの日、
▽ISKAオリエンタルルール世界フライ級(53・5キロ)王座戦3分5R
王者・大崎一貴(27=OISHI GYM)VS挑戦者ジラリー・キャルービー(20=フランス)
が行われることが発表となった。
心機一転、世界王者としての初防衛戦に全力を尽くすことを誓った大崎一だが、対抗戦に出場できないと分かった時には落胆。思わずSNSに「対抗戦の準備出来てたのに逃げられた」と無念の気持ちを書き込んだ。
13日の会見後、大崎一にその時の心境を聞くと「逃げられた、と思うんですけど、その逃げる理由がちょっと僕には分からなかった。聞いた話ではあるんですけど、世界の選手とやりたいと言って断られたと。僕も世界のベルト(ISKAオリエンタルルール世界フライ級)を持っている」と首をかしげながら説明した。
続けて「他の階級のK-1のチャンピオンとRISEのチャンピオンも試合をやって絶対に盛り上がるし、この階級(53キロ)でK-1かRISEか、どっちが強いかも分かる。何でそういう(回避する)選択をしたのかなというのが正直なところだった」と振り返った。
大崎一は「向こうが勝てば、僕はISKAの世界のベルトを持っているので、おのずと世界トップって言えると思う。僕としてもK-1のチャンピオンとやって、そこで勝てば自分の価値も上がりますし、お互い良い相手ではあるんじゃないかなと思ってたんですけど」と述べ、もし対抗戦が実現していれば互いに得るものが大きい試合だったはずだと強調した。
その上で「今はもう気持ちを切り替えてて、ISKAの防衛戦というのもすごい大事な試合ですし。ここで勝ってさらに(ベルトの)価値を高めていけば、向こうも(今後、自分と)やらざるを得ない。周りのファンの人からも絶対言われると思うので。僕は世界のベルトを今、持っていますし、その価値をどんどん高めていって、この階級で1番になれたら」。そのためにも、まずは圧勝でのISKA王座防衛を目指す。
大崎一は、12日に後楽園ホールで行われたムエタイのラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)での吉成名高の“正規”3階級制覇の活躍を絶賛。「めちゃ強いですね。(相手は)タイのチャンピオンでもありますし。僕も1回ルンピニースタジアムでタイトルマッチをやらせてもらったことがあるんですけど、打撃では勝ったと思うんですけど、首相撲とかもあったりして、結構ボコボコにやられて。本当にトップの壁を感じた試合だったので。吉成名高選手は本当に余裕で勝っていたし、しかも3階級制覇。本当に強いなっていう印象ですね」と話した。
だが大崎一だって負けてはいない。キックボクシング界の頂点までそれほど遠いとは思っていない。「一番上までもう少しだと思うんで、そこまで行けるように頑張りたいと思います」。そのためには、まずはISKAの防衛戦で圧勝すること、そしてもう1試合、今年開催が決まっている政所仁とのRISEスーパーフライ級王座戦でも絶対に負けられない。「その2つをクリアしたら、53キロのRISEの世界のベルトをつくってもらって、そこに挑戦して取りたい」と意欲を燃やす。
昨年12月、弟の大崎孔稀が鈴木真彦を倒してRISEバンタム級(55キロ)王座を手にした。「すごい、うれしかったのもありますし、1個追いつかれたなっていうのもある」という大崎一。「ここで僕の方が上に行くために、どんどん勝ってRISEの世界のベルトを先に巻きたい。孔稀は強いんで、これからどんどん上の方に行くと思う。僕が今のうちに(ベルトを)取って差をつけておきたい。お兄ちゃんなんで、そこは負けたくない(笑い)」と兄の威厳も示す構えだ。【千葉修宏】

