ボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)が「目には目を、歯には歯を」作戦でKO防衛を演出する。20日に東京・両国国技館で同級1位ビンセント・アストロラビオ(27=フィリピン)との初防衛戦を控え、10日に神奈川・相模原市の所属ジムで練習を公開。約40日間の米ロサンゼルス合宿で計90回のスパーリングとともにサンドバッグ打ちを続け、パンチの破壊力アップに務めてきたと明かした。

重心を低くし、安定した下半身からパワーを上半身に連動させて両拳に伝えるイメージだ。挑戦者について「パワーパンチを振ってくる」と警戒した上で、中谷は「力強いパンチでKOシーンをしっかりとお見せしたい。『打つ』というより『投げる』イメージだと、より力まず相手にダメージを与えられる」と強調。「パワーには、パワーを」で圧倒する構えだ。

昨年5月、米ラスベガスで臨んだアンドルー・モロニー(オーストラリア)戦では、左強打で12回KO勝利し、米国で最も権威のある専門誌ザ・リングの年間最優秀KO賞に選出。中谷は「ただKOするだけでなく、良いパフォーマンスで自分が納得できる内容でKOしたい」と自信に満ちあふれていた。【藤中栄二】