ノアの顔の1人である拳王(39)と、メジャー3団体(新日本、ノア、全日本)のシングル、タッグ、シングルリーグ戦すべてを制している唯一の男、永田裕志(56=新日本)が日本武道館の大舞台で激突した。
試合前から互いのYouTubeチャンネルを中心に舌戦を繰り広げてきたクセの強い2人は、その怒りを吐き出すようにリング上でも熱い戦いを見せた。
永田が場外で拳王をエクスプロイダーでたたきつけると、ダメージを受けた拳王は得意のキックに力が入らない。
それでも拳王は永田をおちょくるように、白目をむいて永田のまねをしながらアンクルホールド。すると“本家白目”の永田は「白目コール」の中で腕固めを拳王にお返しした。
しかし拳王は永田の投げっぱなしジャーマンに対して体を1回転させて足から着地。すぐさま輪廻(りんね、後方回転延髄蹴り)→変型フェルコンアローとつないで永田をマットにたたきつけた。
その後、雪崩式エクスプロイダーを狙ってきた永田に対し、拳王は前田日明氏からYouTubeで教わった「ぱちき(頭突き)」を食らわせると、マットに倒れた永田の土手っ腹にPFS(プロフェッショナル・フットスタンプ)を突き刺した。さらに炎輪(ムーンサルト・ダブルニードロップ)を決めて3カウントを奪った。
いがみ合っていた2人だが試合後はノーサイドで握手&グータッチ。拳王が「世界のプロレス界を見渡しても頂点の成績を持っているだけあるな、さすがだよ永田裕志56歳。甘く見てたらいかん」とたたえれば、永田も「戦う上での怒りとか、そういうものを拳王に思い出させてもらった。ここ最近、リングに上がる時、この野郎っていう気持ちで立つことがなかなかなかったんで。なんか眠っていたものが蘇った」と感謝の言葉を口にした。【千葉修宏】

