プロボクシングWBO世界バンタム級王者武居由樹(28=大橋)がコンビを組む「師匠」から粋なプレゼントを渡された。

3日、東京・有明アリーナで元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(29=志成)との初防衛戦に臨み、流血戦の末に僅差判定勝利。一夜明けた4日、横浜市の所属ジムで指導を受ける元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(41)らととともに記者会見に出席した。

元世界王者でWBO世界同級1位の最強挑戦者だった比嘉を下した後、武居は八重樫トレーナーから用意された元K-1スーパーバンタム級王者の「称号」となる本物のベルトを贈呈されたという。同トレーナーによると、これまで武居が持っていたK-1ベルトがレプリカ製だったこともあり、ボクシング世界王座獲得時から「本物」をプレゼントする計画を練っていたそうだ。

武居は「本当に全然、想像していなくて、すごくうれしかった。自分が持っていたベルトが、海外で作ったような『ちゃちい』というか、コピーっぽいベルトだった。本当にすごくうれしかったですね。飾る場所? 飾りたいと思っていますし、これから考えます」と笑みを浮かべた。

そんな弟子のうれしそうな笑顔を横目に、八重樫トレーナーは「もともとボクシング世界王者になった時にと思っていたが、ベルト製作に時間がかかってしまった。初防衛に勝てたら渡そうと思っていた」と説明。師弟愛に満ちあふれた。

試合後、現役引退の意向を示した比嘉に対して武居は「本当に一緒にトレーニングにして大吾さんは良い方で試合も楽しく良い試合できた『戦友』です。引退すると言われても自分が止めるわけにもいかないし。練習も試合も含め、自分は感謝しかないです」とさみそうな表情。比嘉戦では10回に相手パンチで左目上をカットしており、会見後には病院で検査と治療に向かった。所属ジムの大橋秀行会長(59)は2度目防衛戦の時期について「ケガの状態次第ですね」と慎重に言葉を選んでいた。