プロボクシングWBA世界フライ級7位桑原拓(29=大橋)が世界初挑戦以来の再起戦に臨む。11日の東京・後楽園ホールで行われる所属ジム興行フェニックスバトル130大会のセミファイナルに登場。インドネシア同級1位ハムソン・タイガー・ラマンダウ(30=インドネシア)との52・0キロ契約体重8回戦に臨む。10日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量が行われ、500グラム少ない51・5キロでパスしたラマンダウに対し、100グラム少ない51・9キロでクリアした。
昨年5月、東京ドームでWBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)に判定負けして以来のリングとなる。約1カ月間の休養でダメージを回復させ、世界挑戦前から違和感のあった左肩腱板(けんばん)の治療もできた。桑原は「この10カ月間というのは、今思えばあっという間だった。あの敗戦から考える時間もあった。このままのボクシングではダメだとわかった。10カ月時間をかけて、もう1度世界を目指すために松本(好二)トレーナーと試行錯誤してやってきたことをお見せしたい」と“シン・桑原拓”の披露に自信を示した。
対戦相手のラマンダウはタフで身体能力の高いインドネシア王者。倒すまでの組み立て、プレッシャーをかけて前に出るボクシングも引き出しの1つとして磨いてきたという桑原は「相手の動きさえ見切ることができれば何とでもできる。1、2回あたりはしっかりと集中した。しっかりと長い時間かけてダメージを与えて蓄積させて倒すところをみせたいですね」と意気込んだ。
3月は世界4団体のフライ級王者全員が日本で世界戦に臨むことになっている。13日にはWBA王者ユーリ阿久井がWBC王者寺地拳四朗(BMB)と統一戦、WBO王者アンソニー・オラスクアガ(米国/帝拳)が元世界2階級制覇王者京口紘人(ワタナベ)との2度目防衛戦を控える。29日にはIBF王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)がIBFライトフライ級王者矢吹正道(LUSH緑)との初防衛戦で相まみえる。
桑原は「すごい気になる試合ばかり。まずは自分が勝って世界戦線に戻らないといけない。しっかり良い内容で勝って復活したい。まだ世界を目指せるのではないかとみなさんに思ってもられるようなボクシングをしたい。ユーリ阿久井戦では持ち味が出なかった。持ち味を出して倒し切って1番盛り上がる試合したい」と強い決意を口にした。

