「セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32」(BOSJ)公式戦が行われ、メインイベントでBブロックのエル・デスペラードとMAO(28=DDT)が初シングルで激突。23分31秒、ピンチェ・ロコ(ダブルアーム式旋回フェイスバスター)でデスペラードが3カウントを奪って勝利した。これで2人とも2勝2敗の勝ち点4で並んだ。

試合は、MAOが自分の世界を全開にした。「あっ!」とあさっての方向を指さしてから、そちらに気を取られたデスペにパンチをお見舞い。さらにスタナーの誤爆でレフェリーがKOされてしまうと、MAOは「自由だ~!」と叫んで、プラスチックの衣装ケースを持ち出した。

2人は順番にケースをお互いの頭にたたきつけて割り、さらにコーナー最上段からマットに置かれた衣装ケースに向かって「せーの」と倒れ込んだ。ハードコア戦のような戦いで両者フラフラになったが、頭突き合戦、げんこつ合戦、そしてグーパンチ合戦とどちらも譲らず、最後は一度はピンチェ・ロコをはね返されたデスペラードが垂直落下式リバースタイガードライバーで突き刺し、さらに執念のピンチェ・ロコで勝利を引き寄せた。

試合後のマイクでデスペラードは「チキショー。新日本のファン、持ってかれちゃうじゃん。最高に楽しかったよ、MAOちゃん、ありがとう!」と感謝の言葉を述べ「こっから、新日本の選手がMAOちゃんとたくさんやると思うけど、食われないか心配だな。なあ、新日本のジュニアの選手よ? 俺はほぼ食われたぞ。たまんねえな、恐ろしい。でも、だから来てもらった甲斐ががあるじゃん」とMAOを大絶賛した。

さらにバックステージでも「まさかまさか、公式戦でプラケースを持ってくるとは思わなかった。『ナシだぞ』って言ったのに、あの野郎。何かそこはかとなく血の臭いがしてるんだけど。まあいいけど。嫌いじゃないから」とニヤリ。

続けて「MAOちゃん、次はアンタの庭でやろうか。ここじゃアレだろ、精いっぱい、気を使ってくれて、アレで終わってたんだろう?」とDDTでの再戦も予告した。

デスペラードは「やっぱり面白い! 石森(太二)さんみてえな、シビれるような技術でやり返してくる人も、MAOちゃんみたいな閃きと独創的なアイデアで返してくる人と、いっぱいいる。だからBOSJは面白い。なあ、ぜってえ、俺が優勝すんだ」とあらためて連覇を誓っていた。

▽MAOの話「『エヴァンゲリオン』ですらハッピーエンドで終わったこの時期に、なんでプロレスまでバッドエンドにしなきゃいけないんだ。俺は常にそういう気持ちを持ってコロナ禍を戦い抜いてきた。『ALL TOGETHER』をやってもオール・トゥギャザーできない、そういうプロレス界が本当にイヤだった。でもデスペさんや(高橋)ヒロムさんは違う。『俺らもすごいけど、お前らもすごい』。そういうモチベーションでプロレス界をぶん回してんだよ。俺はこれが正しいと思ってるから、これについて行く。だからここに来た。ウチもすごいし、新日本もすごいんだ」