プロボクシングの前IBF世界ミニマム級王者、重岡銀次朗(25=ワタナベ)が急性硬膜下血腫で緊急の開頭手術を受けていた。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛本部事務局長が27日、都内で明らかにした。麻酔で眠らせた状態で大阪市内の病院に入院しており、集中治療室(ICU)で経過観察中。兄の前WBC世界ミニマム級王者、優大(28=ワタナベ)と父の功生さん(49)が付き添っているという。
◆急性硬膜下血腫 頭蓋骨の下で脳を覆っている硬膜と脳の間に、出血した血液が急速にたまり、脳を強く圧迫する症状。脳の表面の血管の出血が原因であることが多い。
原因は転倒などによる頭部外傷であることが多く、高齢者に起こりやすい。スポーツによる頭部外傷は、ボクシングや柔道などの格闘技、ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツ、スノーボードなどで症例が多い。
意識障害や半身まひなどもしばしば発生する。手術で血腫を取り除くことが主な治療法だが、硬膜の外の出血で起こる硬膜外血腫より、生命の危険や後遺症がある場合が多いとされる。数週間から数カ月、時間をかけて徐々に出血する症状は慢性硬膜下血腫と呼ばれる。
◆重岡銀次朗(しげおか・ぎんじろう)1999年(平11)10月18日、熊本市生まれ。幼稚園から小学6年まで空手。小学4年から並行してボクシングを開始。小学5年からU-15(15歳以下)全国大会で5連覇。熊本・開新高で高校選抜連覇、16年国体優勝など5冠を獲得。アマ戦績は56勝(17KO・RSC)1敗。18年9月にプロデビューし、プロ4戦目でWBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座を獲得。22年3月に日本同級王座、23年4月にIBF世界同級暫定王座を獲得し、同10月に正規王者に。身長153センチの左ファイター。

