東京プリンセスカップ準決勝2試合が行われ、渡辺未詩(25)と遠藤有栖(27)が23日・後楽園大会で行われる決勝へとコマを進めた。2人とも勝てば初優勝となる。
この日のメインイベントでは渡辺が“全長1.47メートルの大怪獣”こと中島翔子(34)と対戦。渡辺は持ち前のパワー全開のファイトで、何度も中島をショルダータックルで吹っ飛ばした。
しかし中島の思いきり良い攻撃に苦しめられる。渡辺はエプロンで倒れているところに、コーナートップから飛んだ中島のセントーンを浴び、さらにリングの中に戻ってもダブルアームDDTを見舞われ、マットに頭から突き刺さった。
それでも続けて中島が狙ったコーナーからのダイビング・セントーンはヒザ剣山で迎撃。その後、渡辺はダメージのために場外へ転落するが、なんとかリングに復帰して、あらためて中島とロックアップで組み合った。
終盤、一進一退のスピーディーな攻防が続いたが、渡辺がコーナーに登った中島にエルボーを食らわせ、雪崩式アバランシュホールド。そこからレーザービーム(投球フォームのように放つチョップ)、ティアドロップ(変形フェイスバスター)とつないで勝負を決めた。
渡辺は試合後のマイクで「なんとか勝ちました!」と絶叫。そして「中島さんとは今月と先月だけで、どれだけ戦ったってくらい試合したし、道場でも一番、誰よりも会う人類です。中島さんがいなかったら、私もこんなに努力しなきゃって思えてないから。尊敬する中島さんと、こうやって高め合うような試合ができて、とてもとてもうれしいです」と相手をたたえながら喜びを口にした。
そして涙ぐみながら「言いたいことはいっぱいあるけど、でも勝ったのは私! 気持ちといろんな思いで勝てた、決勝に進めます! 決勝、どんな相手がきても私はプリンセスなので(笑い)、私はプリンセスなので絶対に負けません。優勝します。後楽園で有栖、戦いましょう」と意気込んだ。
その後、遠藤がリングに登場。「未詩さん、格好良かった! でも、やっと私もここまで来たんだ。初めて東京女子プロレスにきて、1番になれるチャンスが来た。私が勝って、夏1番の女になります!」とこちらも勝利を誓った。
渡辺は「有栖も1回戦、2回戦、すっごい格好良かったよ。こっから今の、今年の、夏の有栖がどれくらい強くなってるのか、一週間後が楽しみです。ウチら2人で、2025年、東京女子、最高の夏にしましょう」と決戦を心待ちにしていた。
▼セミファイナル 東京プリンセスカップ準決勝(時間無制限一本勝負)
○遠藤有栖 (14分40秒、什の掟→片エビ固め) ×荒井優希
○渡辺未詩 (24分40秒、ティアドロップ→片エビ固め) ×中島翔子
◆中島翔子のコメント「今日はデビュー12周年の日で。このタイミングでトーナメント準決勝、しかも未詩と試合っていうのは運命だと思いましたね。このタイミングで優勝しないでいつするんだって本当に強く強く思ってたので悔しいですね。悔しいけど出し惜しみはしませんでした。(決勝は未詩に勝ってほしい?)その気持ちはやっぱりあります。今日こそは心をへし折ってやれたと思ったんですけど、やっぱり根性がありますからね」

