日本ボクシングコミッション(JBC)の公認マッチメーカーの林隆治氏は26日、東京都内で記者会見し「JBCの試合運営や選手の健康管理に問題がある」として、秋山弘志専務理事らの更迭などを求める要望書を、林有厚コミッショナーに提出したことを明らかにした。

 全国のボクシングジム会長にも賛同を募る予定で「50人が集まれば次の行動を起こしたい。(ジム会長らが組織する)日本プロボクシング協会が暫定的にJBCの役割を務めてもいい」と提案した。会見には7月にJBCを解雇された男性の元契約職員も同席。<1>試合で負傷した選手の手当てをすぐにしなかった<2>計量で実際と違う体重が記録されている-などの問題点を指摘した。

 林氏は自身が8月13日付でJBCからライセンスの無期限停止処分を科されたことも問題視。「聴聞の機会も与えられず、捏造(ねつぞう)された事実で一方的に処分された」と主張した。

 JBCは前事務局長との間で懲戒解雇処分をめぐる訴訟が起きるなど、組織内部で混乱が生じている。