<女子ボクシング:WBAダブル世界戦>◇16日◇大阪・よみうり文化ホール◇観衆1000人

 ボクシング界の上戸彩こと、宮尾綾香(29=大橋)が、華麗なフットワークで王者の安藤麻里(24=フュチュール)を圧倒、3-0の大差判定勝ちで、WBA女子世界ライトミニマム級の新チャンピオンの座に就いた。「ニューチャンピオン」のコールを聞くと涙があふれ出し「上戸彩さんも幸せでしょうが、私も幸せです」。大橋会長も「ボクシング界の新起爆剤」とほめちぎった。かわいらしさと強さを持つボクシング界の新アイドルの誕生だ。WBA女子世界ミニマム級戦は、王者の多田悦子(31=フュチュール)が、柴田直子(31=ワールドスポーツ)を激戦の末、1ポイント差1人、2ポイント差2人というきわどい判定で下し、国内最多タイの8度目の防衛に成功した。