<プロボクシング:8回戦>◇31日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 前WBA世界ミニマム級王者・宮崎亮(26=井岡)が、タイミニマム級10位カジョンサック・ナッタポンジム(21=タイ)を3回2分TKOで下した。

 1回から終始主導権を握った。2回に強烈な右ストレートでダウンを奪うと、3回には上下左右のコンビネーションで一方的な展開に持ち込み、レフェリーが試合を止めた。

 「楽しかった。減量とかしんどいけど、やっぱりリングは楽しい。仕事してる感じがします」。IBFライトフライ級王座決定戦でプロ初黒星を喫し世界2階級制覇に失敗してから、ちょうど1年。9月に続いて再起2戦目を完勝で飾り、宮崎は笑顔を浮かべた。

 次のターゲットはやはり、ライトフライ級だ。「1年前は減量に失敗したけど、やっぱり適正階級やと思うんです。要は自分に勝てるかどうか」。前日に狙っていたWBC王座決定戦で八重樫東(31)がKO負けした。「目標がつぶれた。(八重樫が王座をとって、それを)狙っていたのに、全く闘争心なかったですね。ショックですよ」とこぼすが、やる気への影響はない。

 挑戦時期は来春をイメージしている。「ゴールデンウイークとか。そうなったら休み返上です。(井岡一法)会長にアピールしていきます」と目を輝かせた。