“国産”現役最重量レスラー誕生へ。全日本に元幕下6枚目・北勝嵐(八角、本名・浜亮太=28)が入団していたことが11日までに分かった。体重185キロの巨漢で、角界では序二段、幕下で優勝経験を持つ。日本人最重量はハワイ出身で国籍取得した元横綱曙の200キロ。だが、日本出身としては大日本プロレス・大黒坊弁慶(51)の160キロを抜き、現役最重量となる。

 角界でも将来を期待されたが、両ひざ膝蓋(しつがい)骨脱臼などで今年の夏場所後に引退。1日から神奈川・全日本道場に入寮し、練習生としてちゃんこ番、電話番などをこなしている。「まずはデビューが目標。重量級でも動ける吉江さんみたいなレスラーになりたい」と意気込んだ。

 角界入りした15歳の時、体重は80キロ。力士生活で大食漢の才能が開花。ケンタッキーフライドチキンは20ピースを平らげ、焼酎のボトルを2人で一晩30本空けた。100個食べたら無料のギョーザ専門店では完食。2年後、体重は203キロになった。武藤敬司(45)と親交がある大関千代大海からは「武藤さんにヒールで売り出すように言っておくよ」と送り出された。和製ブッチャー誕生なるか。今後の浜に注目だ。【塩谷正人】