元プロレスラーで、鬼コーチとして数々のトップ選手を育てた新日本プロレス顧問の山本小鉄さん(本名山本勝)が28日午前6時42分、低酸素性脳症で死去した。68歳だった。

 関係者によると現役時代に山本さんと「ヤマハブラザーズ」でコンビを組んでいた星野勘太郎さんは、突然の訃報(ふほう)を聞いて号泣したという。現在66歳の星野さんは昨年2月4日に脳梗塞(こうそく)で倒れ、都内の病院に救急車で搬送された。入院2日目に肺炎を併発し、一時は命も危険な状態に陥った。現在は言葉に障害はあるものの、順調に回復し、都内のリハビリ専門の病院で治療を受けている。星野さんのおいでプロモーターの新日企画・星野真二社長は「(山本さんには)また、いつか勘太郎と2人でプロレス界を盛り上げてもらいたいと思っていたのに。言葉が出ない」と絶句した。