阪神大震災で自宅が全壊した、全日本プロレスTARU(46)からの激励メッセージ。

 東日本大震災の被災者のみなさんには心よりお見舞い申し上げます。俺はヒールとして活動しているが、自分の思ったことを貫いているだけ。自分でやっていることを悪いとは思っていないし、今回も同じ。募金を通じて、被災者への支援を続けたい。

 俺は95年に神戸で震災を受けた。自宅は全壊した。だけど、失ったものだけではなかった。「生きているうちにやりたいことをやらないと」と、生まれ変わったつもりで頑張った。飲食店を30店舗は持っていたが、売り払った。表現者になりたかった。空手をやっていて体も大きかったし、格闘技で一番、それに近いプロレスラーになった。今こそ、自分がレスラーになった意味を試される時だ。

 両国が終わったら、知り合いのボランティア団体を通じて、被災地に向かうつもりだ。被災したみんな、とにかく生きてほしい。これがゼロからのスタートだと思ってほしい。恐れることはない。決して1人じゃないから。とにかく、前向きな気持ちを忘れないでほしい。