読者が選ぶ「日刊バトル大賞」のボクシング部門は21日、WBC世界ミニマム級王者の井岡一翔(22=井岡)がMVPと敢闘賞を初受賞して2冠に輝いた。2月に40戦無敗の王者オーレドンを5回TKOで下し、国内最速7戦目での王座獲得に成功。8月の初防衛戦でも指名挑戦者に完勝し、ボクシングファンに強烈な印象を残した1年となった。

 井岡の1日は、本紙を読むことから始まる。「朝起きたら日刊スポーツをめくって、まず最初にバトル欄から見てますね」。それだけに今回の受賞を「めっちゃうれしい。ファンに認めてもらったってことですからね」と素直に喜んだ。

 MVP部門では、ラスベガスで防衛したWBCスーパーバンタム級王者・西岡利晃との争いをわずかに制した。「西岡選手に恐縮する部分もある。でも多くのボクサーの中で獲得できたのはうれしい。やるからには1番がいいから」と負けず嫌いの顔をのぞかせた。

 大みそかには同級9位ヨードグン・トーチャルンチャイ(タイ)との2度目の防衛戦がある。KO防衛も期待できそうだ。「野球もサッカーもないし、勝ったら1面、お願いします!」。今度は元日の1面ジャックを狙う。【大池和幸】【各部門賞】◆敢闘賞

 井岡一翔(井岡)=初◆最高試合賞

 西岡利晃-マルケス(WBC世界スーパーバンタム級戦=10月1日、米ラスベガス)