日本ボクシングコミッション(JBC)が網膜剥離を患ったボクサーについて、JBCの指定専門医が完治したと診断した場合は現役続行を認めることが4日、分かった。1日付で各地区ボクシング協会に通達を出した。JBC関係者が明らかにした。これまで網膜剥離は引退勧告の対象となっていた。過去には世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級元王者の辰吉丈一郎が網膜剥離となりながら、現役続行を訴えて特別に認められた例がある。JBC関係者は今回の通達の背景を「辰吉の時代と比べて治療技術が進歩した」と説明した。

 再発の可能性が高いケース、失明のリスクがある場合は、従来通り引退勧告の対象となるという。