前頭筆頭の栃煌山(28=春日野)は落ち着いた取り口で初顔の徳勝龍を下し、来場所の三役復帰を確実にした。

 「変化がある相手だから」とよく見ながら立つと、はたきにも慌てない。的確な押し、突きで攻めきり「下から押し込むのが一番かと思った」と冷静だった。

 徳勝龍は高知・明徳義塾高の同級生で「対戦は高校生の時が最後かな。10年ぶりくらい」と懐かしそうに話した。