大関候補の小結妙義龍(28=境川)がテレビCMに初出演することが3月31日、分かった。サントリーから発売中の「伊右衛門 特茶」のアピール役として起用され、2月中に撮影も終了。近日中に放送が始まる。春場所で8勝を挙げ、夏場所(5月10日初日、両国国技館)では4場所ぶりの関脇復帰が濃厚。大関への足掛かりへ、新CMを発奮材料にする。

 速攻の押し相撲で技能賞を5度受賞している技能男が、これからは“お茶の間”にも頻繁に登場しそうだ。女優宮沢りえらを起用して好評の「伊右衛門 特茶」は、体脂肪低減を補助する特長がある。妙義龍は力士の中でも体脂肪率22%台と低く、体重153キロのうち筋肉量が110キロ。角界のムキムキ男にとっては適任のCMで、説得力もありそうだ。

 兵庫・高砂市生まれの妙義龍はこの日、隣接する姫路市での巡業で精力的に汗を流した。ぶつかり稽古では白鵬に胸を出してもらい「光栄です」と笑顔。尾車巡業部長(元大関琴風)からは「大関になっておかしくない。十分に力がある」と太鼓判を押された。同僚の豪栄道に続く角界の看板力士へ「期待に応えられるように。しっかり体を作って、思い切りやるだけです」。力強く言い切った。