東前頭13枚目の天風(25=尾車)が、新入幕同士の対戦となった西前頭12枚目・千代翔馬(25=九重)との一番に敗れ、黒星発進となった。

 狙いの左前まわしを取れないまま前に出たが、うまく体を開かれ、上手出し投げで土俵にはった。「適度な緊張感はあったけど、めちゃくちゃというほどではなかったですね。声援もあったし(幕内力士に許される)座布団に座る感覚も良かった」と、それなりに幕内力士として満喫した? 様子。ただ「そんな中、悔しいのは自分の立ち合いをできなかったこと。相手に合わせてしまった」と後悔も口にした。

 角界随一の口達者? で、周囲を明るくさせるキャラクターは健在。香川県生まれで師匠の尾車親方(元大関琴風)から「讃岐の口車」の愛称を拝命した天風は「落ち込むことはありません。悪いところは反省して、明日から新たな気持ちで行きます。楽しみと苦しみを両立させてですね」と弁舌は止まらなかった。