大相撲の元横綱日馬富士関(33)が平幕貴ノ岩関(27)に暴行した問題で、鳥取県警は傷害容疑で一両日中にも元横綱を書類送検する方針を固めた。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けるとみられる。捜査関係者への取材で4日分かった。

 捜査関係者によると、元横綱は秋巡業中の10月25日夜、横綱白鵬関らモンゴル出身力士や地元関係者らと、鳥取市内にあるラウンジで会食。酒を飲んだ上で、白鵬関が説諭していた際の貴ノ岩関の態度に腹を立て、素手やカラオケのリモコンで殴打し、頭部に裂傷などを負わせた疑いが持たれている。

 貴ノ岩関は10月29日に県警に被害届を提出。県警はラウンジの個室を現場検証し、会食に同席した白鵬関らから当時の状況を聴き、事実関係や動機面を詰めていた。