大相撲の元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で、西十両12枚目の貴ノ岩(28=貴乃花部屋)が春場所(11日初日・エディオンアリーナ大阪)に出場することが9日、決まった。貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(元横綱)の一問一答は次の通り。

 -貴ノ岩関の出場は

 「やってみないと分からないし、途中休場するかも分からないが、本人のやらせてくださいという気持ちもある。死力を尽くす思いでやる」

 -最終的にはいつ本人と話をしたのか

 「昨日(8日)の夜。どこまでできるか分からないが、今までの経験と実績を生かしてやってくれると願っている」

 -現在の状態は

 「そんなに稽古もできていないが、地道な運動はやってきているので、何とかやってくれるとうれしい」

 -親方として、慎重を期したいというところはあったと思うが

 「そうですね。ただそれとは別に、本人の意思を尊重して、出場に踏み切った。変わらない意思でやっている。まずは土俵に立つということ(が大事)」