大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、両国国技館で行われた。

 新小結の遠藤(27=追手風)は、横綱白鵬の三番稽古に指名されて6番取って全敗。その後のぶつかり稽古でも白鵬に胸を出されて、何度も転がされて体は土俵の土だらけになった。「稽古してもらって良かったです。ぶつかり受けてもらいながら『お祝いだ』って耳元で。お客さんの声援もあったのでいい稽古になりました」と振り返った。

 状態はまだ万全ではなく「しっかり体調を整えたい。体調が良くなれば外に出るかも知れない」とコンディション次第では今後、出稽古をすることを示唆。悲願の新三役で臨む夏場所に向けては「数字的な目標はいつもないけど、稽古で体調を整えて初日を迎えられればあとはやるだけなので」と語った。