元横綱大鵬(故人)の孫で、東序二段11枚目の納谷(18=大嶽)が、番付に載って2場所目も白星発進した。西序二段11枚目の森(玉ノ井)を立ち合いの突き1発で吹き飛ばすと、一気に押し出した。

 1月の初場所は前相撲で3連勝して新序一番出世、初めて番付に載った3月の春場所は7連勝で序ノ口優勝と、無敗が続く。今場所前は阿武松部屋に出稽古し、三段目や幕下とも稽古を重ね、調子を上げてきた。「変わらず体はしっかり動けているので、このままの調子でいければ」と、手応えをつかんだ様子だ。

 初日の13日は母の日とあって、カーネーションなどを交えた5000円の花束を贈ったという。「これまでは兄弟(4人)でお金を出し合って贈っていたけど、初めて自分で稼いだお金で1人で贈った」と、プロになった実感を得た。

 また、小学生時代に相撲で対戦経験のあるプロ野球日本ハムの清宮の活躍には「同級生がテレビに出ているとうれしい。『自分も』という気持ちになる」と、刺激をうけている。さらに、清宮が新人としては新記録となる、デビューから7試合連続安打を放ったことには「自分も何かしら取れるようにしたい」と話し、記録などで名を残したい思いをのぞかせていた。【高田文太】