【金子真仁の獅子担日記27】社会人として素晴らしい人、甲斐野央投手が締め2位確定

ペナントレース143試合が終わり、西武は2位でフィニッシュとなりました。借金42から2年後に「V字回復」とまではいかずとも貯金19は、相当な成果になりました。この記事が世に出る頃にはもうCSファイナルの時期なのですが…いざCSへ。月3回の獅子担日記、10月前編です。

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■10月1日(木)

10人を超える育成選手たちが球団に呼ばれた。来季の契約を結ばない通達、ならびに自由契約とする通達。スーツを着慣れていない彼らのスーツ姿に、何とも言えない感情がわく。

奥村光一外野手(26)は「現役引退します」と言った。「競輪の世界に」と言った。競輪学校への入学には試験が必要で、そう簡単なことではない。球団には8月にその旨を伝えたといい、もっと早い段階で奥村は心に決めていたのだろう。「今年はほとんどの時間を3軍で過ごし、この3年間で一番苦しい1年でした」と言った。

今になれば、心に引っかかりを覚えた「あの時」にはもうすでに、奥村はそんな心境だったのかなと思えてくる。

7月30日、育成選手が支配下選手に昇格できる通達が行われる可能性がある、年内では最後の日。その日午後、是沢涼輔捕手(26)が通達を受け、苦節4年目での昇格を決めた。

是沢も他の育成選手たちも午前中、球団施設で練習していた。当然、誰かが呼ばれるであろうことは皆、想像がついている。きっとそれが「自分であれば」と、濃淡こそあれど期待を持ちながら。

午前の練習が終わった。昼過ぎ、1台の車が早々に球団施設を出た。運転席を見る。奥村だった。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。