新大関栃ノ心(30=春日野)が休場の危機に見舞われた。

 小結玉鷲との対戦で左上手でまわしをとった直後、小手投げを食って、初黒星。土俵に崩れる際に、右足の指を痛めたようで支度部屋では言葉少なだった。「は~っ」とため息をついた後「ちょっと(右)ひざが曲がった。それより指がちょっとね」。そばに来た部屋付きの岩友親方(元前頭木村山)の問い掛けに「(骨が)折れてはいないけど、多分外れたと思う」と答えた。

 新大関として快調に白星を重ねてきたが、まさかの展開に表情は暗い。会場を去り際「明日(の出場)は分からないか?」との質問に無言でうなずいた。