関脇御嶽海(25=出羽海)が、過去4戦0勝と合口の悪い東前頭4枚目魁聖(31=友綱)を下して、自身初の初日から11連勝を挙げた。

 体重204キロの巨漢の魁聖相手に、立ち合いこそ正面から当たったが、すぐに左に動いた。動きが一瞬止まった魁聖を右はず押しで土俵際まで運び、粘られたが右を差して意地で押し出した。「しっかり考えてやれたかなと思います。足がよく出ていた」と振り返った。

 無敗を守り、優勝争いを単独トップで走り続けている。初優勝に向けてこの一番は「大きいと思います」。ただ、日に日に近づく賜杯への思いについては「まるっきりない」とかわした。

 19日の12日目は、大関高安戦が組まれた。「そう簡単に勝てる相手ではないから、しっかり準備していきたいと思います」と、現在6連敗中と合口の悪い高安を破って、さらに賜杯を手元に近づける。