大相撲の健康診断が27日、東京・両国国技館で行われ、ロシア出身で西序二段12枚目の大露羅(おおろら、35=山響)が、自身が持つ歴代最重量を更新する292・6キロを計測した。昨年8月に、それまで歴代最重量だった元大関小錦の285キロを超える、288キロを計測。今回はさらに4・6キロ更新し、16歳だった入門当初の193キロから約100キロ増となった。「夜中の2時半に、おにぎり2個食べた後に『検査があったんだ』と思い出した。それしか食べてないけどなぁ」と、首をかしげた。ただ、おにぎりについては「大きさは想像してください」と話し、通常サイズではなかった可能性も浮上した。

「運動して(体重を)気にして、これだからね。300キロを超える人はすごいね」と、300キロに迫っていることを、他人事のように話した。また、入門当初から指導を受けた故北の湖親方(元横綱)からの珍アドバイスの存在も明かした。「北の湖親方からは『小錦を超えてみろ。何でも1番になった方がいい』と言われていた。無理だと思っていたけど自然と超えちゃってたからね」と、笑って話した。

それでも体重が増え続けることには「楽しい。横綱、大関は相撲に勝って名前を残すけど、自分も名前が残ったらいい。今までにいないわけだからね。永遠に(名前が)残ればいい」と、終始ご機嫌だった。