元横綱大鵬の孫、東幕下51枚目納谷(19=大嶽)が、無傷の4連勝で2場所連続の勝ち越しを決めた。

西幕下48枚目琴隆成(22=佐渡ケ嶽)を突き出した。小柄な相手を立ち合いから一方的に突っ張り、危なげのない内容。「良かった。しっかり我慢できているし、自分でもいい状態だと思う」と、完勝に胸を張った。

四つに組んで相撲を取る場面もあった先場所は「四つに組んでも勝てるという変な自信があって、(今場所は)押して勝てるように心掛けている」と、本来の突き押しに終始している。4番全て引かずに前へ出る好内容で「たぶんうれしいけど、まだ3番あるので。(5番相撲は)今回以上に前へ出ていきたい」と、喜びながらも気を引き締めた。

15日には父の元関脇貴闘力から連絡を受け、「しっかり前に出て押し出していけよ」と強い口調で激励されたという。先場所までは黒星を喫した後に連絡がくることが多く、納谷も好調だけに「勝っても負けても強く言われるんだな…と。気にしてくれてありがたいけど、ちょっとは褒めてくれても…」と、苦笑いを浮かべていた。