西十両11枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)が3連勝を飾り、3勝4敗とした。

3連勝は、昨年秋場所の初日から3日目以来、半年ぶり。1年ぶりに関取に戻った西十両13枚目の貴ノ富士との初顔合わせは、立ち合いで相手に1度つっかけられた。2度目の立ち合いは、相手のもろ手突き。これを落ち着いて、おっつけて対応し、体を密着させて右上手を取った。土俵を回りながら、最後は上手投げ。場内から大歓声が起きた。

「回り込もうと思っていただけなのに、自然と投げに移行できた。立ち合いがよかったんじゃないですか」と、相手のもろ手突きを難なく対応した立ち合いを勝因の一つに挙げた。精神面も「冷静に相撲を取れている。稽古場で相撲を取っているみたいな感じ。体が軽い感じがする」と、肩の力が良い具合に抜けたことで反応の良さにつながったと分析した。

これで一時の黒星4つ先行から、一気に盛り返し、五分の星に戻すまで、あと1勝となった。「まだまだ3-4。まだ負けがこんでいる。やれるうちは頑張ります」と、笑顔を見せながら話した。