大相撲夏場所で初優勝した前頭朝乃山(25=高砂)が6日、都内のホテルで行われた富山県人会に出席した。

この日は部屋で基礎運動やぶつかり稽古などで汗を流した後、午後は優勝額用の写真撮影、部屋を訪れた出身の近大関係者との会食に顔を出すなどの過密日程とあって、県人会には遅れての参加。それでも、待ちかねた約900人の参加者から大きな拍手と歓声で迎えられた。

東京富山県人会の桑山征洋会長から、初優勝をたたえられて表彰状を受け取ると、富山県の石井隆一知事からが「朝乃山をみんなで応援しましょう」と声を掛け、一段と盛大な拍手が起きた。

「日本一」などのかけ声も飛ぶ中、朝乃山は「皆さんの応援のおかげで、夏場所は優勝することができました。この優勝に満足せず、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)も平常心で勝ち越しを目指します」とあいさつ。

同じく特別ゲストとして出席していた、演歌歌手の丘みどりから花束を受け取り、笑顔を見せていた。

壇上に上がる前後には、参加者が長蛇の列をつくって写真撮影を求めたが、快く応じていた。