大相撲の新関脇朝乃山(25=高砂)が、横綱流の四つで初場所(12日初日、東京・両国国技館)に臨む。

5日、都内の田子ノ浦部屋へ出稽古し、元横綱稀勢の里の荒磯親方と、異例の三番稽古を行った。本場所での対戦経験はなく、けんか四つの相手に17番取って1勝16敗。得意の右四つを徹底的に封じられたが、肌で感じた元横綱の技術から多くを学び、取り入れる姿勢を見せた。

▽朝乃山と荒磯親方の三番稽古を見学した解説者の舞の海氏「朝乃山は、やめて1年たった相手に勝てないのは深刻に受け止めた方がいい。四つになれないのに、無理に押し込むから振られたり、いなされたりした。何でもかんでも、攻め続ければいいとは思わない。前に出ながらも自分の形を作ることが大事だと思う」