元高校横綱の東幕下57枚目北の若(19=八角)が、幕下デビューを白星で飾った。1番相撲で西幕下57枚目鳴滝(21=伊勢ノ海)を上手投げ。小柄で動きのいい相手に対し「バタバタせずに取れた。自分らしい相撲が取れた」と納得の表情を見せた。

昨年夏場所の序ノ口デビューから4場所連続の勝ち越しで、今場所が新幕下。「強い相手の方がワクワクする。楽しいと言うと語弊があるけど、思い切って相撲が取れている」と何度もうなずいた。

埼玉栄高3年だった18年に全国高校総体の個人で優勝した実績を持つ。場所前には部屋からほど近い錦戸部屋の十両水戸龍、関取経験者の幕下極芯道と肌を合わせたという。「いろんな人と相撲を取ることが増えてきた。貴重な経験だった」。焦らず出世街道を歩む。「日々の積み重ねが大事。早いとか遅いとかはない」と、地に足をつけていた。