史上初めて12日目を終えて平幕2人が並んでトップを走る優勝争いは、前頭4枚目正代(28=時津風)は前頭11枚目輝(25=高田川)を寄り切って、前頭17枚目徳勝龍(33=木瀬)は前頭9枚目豊山(26=時津風)を突き落とし、ともに白星を重ね12勝1敗とした。

2敗で追う大関貴景勝(23=千賀ノ浦)は関脇高安(29=田子ノ浦)を押し出して11勝2敗。高安は4勝9敗。

人気の小兵、前頭5枚目炎鵬(25=宮城野)は小結阿炎(25=錣山)の右足を抱えたまま、完全に阿炎の体を浮かせたまま土俵外へ担ぎ出し館内を沸かせた。決まり手は足取りで8勝5敗とし、勝ち越しを決めた。阿炎は5勝8敗で負け越しが決まった。

大関からの陥落が決まった豪栄道(33=境川)は12場所ぶりの平幕で迎えた元大関の前頭6枚目栃ノ心(32=春日野)を一方的に寄り切って5勝8敗。栃ノ心は5勝8敗で負け越しが決まった。

序盤に2横綱1大関を破った前頭筆頭遠藤(29=追手風)は前頭4枚目隠岐の海(34=八角)を下手ひねりで下し8勝5敗とし、勝ち越しを決めた。隠岐の海は7勝6敗。

関脇朝乃山(25=高砂)は前頭6枚目宝富士(32=伊勢ケ浜)を寄り切って8勝5敗とし、勝ち越しを決めた。宝富士は5勝8敗で負け越しとなった。

優勝争いは1敗に正代、徳勝龍、2敗で貴景勝が追う。3敗の前頭2枚目北勝富士(27=八角)まで優勝の可能性がある。