大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)を前に、初場所で平幕優勝を飾った徳勝龍(33=木瀬)が23日、東大阪にある母校・近大で相撲部の合同稽古に関脇朝乃山、平幕の宝富士、志摩ノ海、十両朝玉勢らとともに参加した。

初場所中の1月18日に他界した同大学監督の伊東勝人氏が他界した。3年連続3度目の合同稽古は伊東さんの遺影の前で汗を流した。「監督がいなくて、やっぱり寂しいですが、近大は4年間稽古した原点。気が引き締まりました」という。先輩として、後輩を案ずる思いはある。「学生は動揺していると思う。特に新入生は。僕にできることがあれば、何でも力になりたい」。この日は学生に胸を出したり、取り口にアドバイスを送った。「僕たちができなかったインカレの団体優勝を目指して頑張ってほしい。そして、学生である以上、しっかり卒業することが大事」と話した。

春場所まで残り2週間を切った。「もう優勝は過去のこと。大阪場所に向かってしっかりやります」と話していた。