日本相撲協会は2日、大阪市内で師匠会を開き、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、無観客での開催が決まっている春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けた対策や方針について議論を交わした。芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、場所中に高熱などで体調不良を訴えた力士には、病院での診断書の有無にかかわらず、協会が「休場届出書」を発行して休場させる処置を取る方針。「病院の診断書を持っていたら対応が遅れるため」と説明した。

各部屋の師匠からは「千秋楽パーティーは中止した方がいいか」などの疑問が挙がったという。芝田山広報部長は「とにかく手洗いやアルコール消毒、大衆の集まるところにいかないようにと呼びかけた」と説明した。

特に懸案事項として挙がっている若い衆の移動手段について、同広報部長は6日の理事会で決定する見通しを示した。通常、若い衆は公共交通機関を利用して会場入りする。1日の臨時理事会後には、八角理事長(元横綱北勝海)は「公共機関ではなくバスや車を使って場所入りするようにしようと思う」と話していた。