日本相撲協会の芝田山広報部長(57=元横綱大乃国)は1日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、開催可否が決まっていない大相撲夏場所(24日初日、東京・両国国技館)について、引き続き政府の動向を注視していく姿勢を示した。

報道陣の電話取材に応じたもので「政府から出される状況というものを見ながら、私たちも次のことを考えていかないといけない。政府から出される緊急事態宣言の延長、これと世の中の動きを含めて検討材料になると思う」などと述べた。

プロ野球、Jリーグをはじめ、さまざまなスポーツの公式戦が止まっている。3月の春場所は無観客開催で実施したが「相撲界が動くということは、世の中に対して影響を与える部分があるから、いろんな状況を見ながら次の5月場所のことを考えていくということ」と開催の可否は慎重に見極める。また、それを決める理事会などの会議の招集についても「今は(幹部らが)集まることはできないだろう」と話した。

前日4月30日は、新型コロナウイルスに感染した高田川親方(元関脇安芸乃島)、弟子の十両白鷹山、部屋名未公表の幕下以下の力士4人の計6人が、同30日までに退院したことを明らかにしたが、この日は感染者の連絡はなく、引き続き入院している幕下以下の力士1人の状況についても現状の連絡はないという。入院中の力士について同広報部長は「徐々に回復傾向にあるということで、私は早く回復してくれればいいと思っている」と願った。