日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は大相撲7月場所(東京・両国国技館)8日目の26日、知人と会食に行くなどして7日目から休場となった東前頭5枚目の阿炎について、会食場所が接待を伴う店であることを明かした。

同広報部長は「会食と言われるけど接待を伴う店に行った。不特定多数を接待することによって感染することがあるということ。小池都知事が言う『夜の店』。スナックなのかラウンジなのかキャバクラなのか分からないが、夜の店」と説明した。

阿炎は25日に37度6分の熱があったといい、抗原検査を受けた結果は陰性だったという。現在は隔離して様子をみているといい「同じ部屋の力士や取組をした力士はガイドライン通りに感染予防を行っており、出場に問題はないという判断」とここまでに阿炎と取組を行った力士や同部屋の力士らは出場を続けるとした。

また「夜の店」には、幕下以下の力士が1人同席していたといい、25日に37度以上の発熱があったことも明かした。当該力士の抗原検査の結果は陰性で「(阿炎と)同じ部屋ではない。同部屋の力士らは阿炎と同じように大丈夫という判断です」と説明した。

阿炎の休場については、7日目の午後2時ごろに阿炎が知人らと会食に行ったことを知った師匠の錣山親方(元関脇寺尾)が、急きょ決断した。その後、同親方はNHKの大相撲中継に解説者として出演。「こういう時期に軽はずみの行動をしてしまった。(休場は)自業自得。協会員が一丸となり、お客さんを入れて開催することになったのに最低のことです」などと厳しい言葉を並べていた。