東幕下2枚目武将山(25=藤島)が7番相撲で勝ち越しを決め、来場所の新十両昇進に前進した。東十両14枚目竜虎を破って4勝3敗とした。

得意ではない四つ身で白星をもぎとった。相手が立ち合いで変わったが「(頭には)多少あった」と武将山。本来は押し相撲で、左四つになってしまい「相撲は全然だめだった」と振り返る。それでも左下手でまわしを離さず、最後は執念の下手投げ。「どんなかたちになっても、諦めないことだけを考えた」と胸を張った。

自己最高位の今場所は1番相撲から3連勝と最高のスタートを切ったものの、そこから3連敗で後がない状況だった。師匠の藤島親方(元大関武双山)からは「『器用なことができるわけじゃない。押し1本しかできないんだから』と言われた」と、ハッパをかけられた。勝てば新十両昇進に近づく一番でも「新十両とかそういうのは考えていない。日々稽古をして、どの番付でも勝ち越せるように頑張るだけ」と無心を強調した。