身長2メートルの大器、西幕下15枚目の北青鵬(19=宮城野)が初黒星を喫し、デビュー以来の連勝が21でストップした。時栄(時津風)にもろ差しを許し、両脇から抱えて粘ったが下手投げに屈した。

背中に大きなテーピング。「場所前、連合稽古の後に痛めた。相撲をとれなくはないが、あまり力が入らない」と明かし、「けがは言い訳にしたくない。自分が弱くてまわしが取れずに負けました」と潔く言った。

初めて番付に載った昨年7月場所から3場所連続、序ノ口、序二段、三段目と各段を全勝で制し、一気に関取を目指せる地位まで上げたが、初場所は新型ウイルス感染症の影響で部屋全体が休場となった。番付は据え置きで迎えた今場所。今度はけがの不運に見舞われた。

将来を嘱望される大器は後ろを向かない。「連勝が止まったのは事実。気にしていたらあと6日、相撲はとれない。気持ちを切り替えていきたい」。

横綱白鵬の誕生日、今月11日に初めてまげを結った。「ようやくみんなと一緒になった」と笑う心の強さで、再び連勝街道を目指す。