相撲解説者の北の富士勝昭氏(元横綱)は秋場所千秋楽の26日、NHK大相撲中継の正面解説を“遅刻”した。

午後3時28分ごろに横綱土俵入りが終わると、実況の佐藤洋之アナウンサーが「北の富士さんの到着が少し遅れています」と説明した。向正面の解説を務める舞の海秀平氏(元小結)に話を振って千秋楽の展望を話し合うこと約1分30秒後に、北の富士氏が到着した模様。北の富士氏は「はあ…」とひと息つくと「ちょっとやぼ用で…」と謝罪した。佐藤アナウンサーが「お忙しいですね」とフォローを入れたが「いや、別に」と“言い訳”はしなかった。

秋場所の賜杯争いは2敗で横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が単独先頭、3敗の妙義龍(34=境川)が1差で追っており、優勝の可能性は2人に絞られている。本割で妙義龍が負けるか、照ノ富士が勝てば、照ノ富士の優勝が決定。妙義龍が勝って照ノ富士が敗れれば、2人による優勝決定戦にもつれ込む。

北の富士氏は千秋楽までの展開について「結構なことじゃないですか。もっと早く決着がつくと思っていた」と、照ノ富士に食らいつく妙義龍を称賛した。