西序ノ口10枚目の井上(22=木瀬)が、7戦全勝で初の各段優勝を果たした。

西序二段91枚目筑波山(20=立浪)を一方的に押し出した。勝てば優勝、負ければ千秋楽での決定戦にもつれ込む一番だったが「集中して取ろうという気持ちでいた。全く(緊張は)なかった」と力強く振り返った。

自己最高位は西幕下25枚目だが、右膝を負傷して昨年7月場所から先場所まで8場所連続で休場していた。目標は兄弟子で平幕の志摩ノ海。手術やリハビリを乗り越えて、復帰場所で幕下経験者の意地を見せつけ「ずっと突き押しで優勝する気持ちでいきたい。来年には(幕下まで)戻りたい。上がれるなら十両のその上を目指したい」と意気込んだ。