東幕下筆頭の栃大海(24)が、名門・春日野部屋の危機を救う大きな1勝を挙げた。西十両12枚目の木竜皇を、もろ手突きの立ち合いから上体を起こし、タイミング良く引き落とした。4勝3敗と勝ち越し、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の再十両を確実とした。

春日野部屋は1935年(昭10)から、89年間も絶えることなく十両以上の関取が在籍している。直前の取組では、栃大海の兄弟子で、今場所の春日野部屋では唯一の関取、東十両13枚目碧山が、10敗目を喫していた。碧山の九州場所での幕下転落は避けられない状況となっていた中で、入れ替わるように栃大海が再十両昇進を確実にした。

栃大海は「めちゃくちゃ緊張した。自分の勝ち越しと部屋のことで、2倍緊張した。内容は悪かったけど、前に出る気持ちが出た結果。最初に2連敗してから勝ち越すことができたのは自信になる。来場所はしっかり勝ち越して、2桁勝てるように頑張りたい」と、ホッとした表情を見せながら喜びをかみしめた。

一方、関取衆では前頭玉鷲に次いで2番目に年長の38歳碧山は、西幕下5枚目の琴手計に寄り切られた。11年夏場所以来、13年ぶりに幕下に転落する可能性が極めて高くなり、取組後は取材に応じることなく、無言で引きあげた。

【大相撲秋場所全取組結果】はこちら>>