西十両筆頭の草野(23=伊勢ケ浜)が、来場所の新入幕に大きく近づく9勝目を挙げた。もろ差しを狙ったが、大青山に左を差されて寄り立てられ、土俵際に追い込まれた。それでも小手に振って体勢を入れ替え、さらに小手投げで192センチ、164キロの相手を豪快に裏返した。「立ち合い負けしたけど、うまく対応できた」と、苦しい展開を逆転しての白星を、ホッとした様子で振り返った。
「8番と9番では全然違うのでひと安心」と、数字の上では、来場所の新入幕は十分な白星を重ねた。ただ、現時点で、来場所は幕内から十両に転落してもおかしくない星の力士がおらず、幕内の枠が空くかどうかによる。仮に1枠空いても「(東十両筆頭で、この日で5勝5敗の)御嶽海関が勝ち越した時点で、御嶽海関が昇進の1番手。番付とは、そういうものと聞いていますから」と、番付運に恵まれない覚悟もできている。その上で「前に出て勝ちたい」と、幕内に上がっても、上がらなくても、変わらず自分の相撲を取り切って、地力をつけることが大切と力説。将来を見据えた、相撲同様に、人間性でもスケールの大きさをのぞかせた。

