パデルとは、テニスとスカッシュの要素を持ったスペイン生まれのラケットスポーツだ。ダブルスのみでプレーする。大会やイベント運営、PRなどに奔走しているのが、日本パデル協会・玉井勝善副会長(45)だ。

26歳から14年間、IT会社を社長として経営。パデルに出会ったのは2015年、40歳の時のこと。ゴールデンウイークに、友人に誘われてパデルとバーベキューのイベントに参加。「そこで初めてやってみて、すごい面白いなと思って」と競技の魅力にひかれた。

当時、パデルコートは埼玉・所沢の1カ所のみ。「自分がやらなきゃいけない!」と日本パデル協会の設立に動く。秋には事業全般を行う(株)Padel Asiaも立ち上げた。クラウドファンディングで資金を募り、練馬区に専用コート「パデル東京」をオープン。「パデルコートはテニスコート半分ほどの広さ。テニスコート1面分で2面作れる。だから収益性が高い」とビジネスとしてのパデルの可能性も冷静に見ている。

現在の競技人口は1万5000人程度だが、30年までに100万人規模のスポーツに伸ばすのが目標だ。「五輪種目に採用されるよう、働きかけもしています」。夢はさらにふくらむ。

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