2020年(令2)1月10日、聴覚障がい者の野球環境を整える組織「一般社団法人日本ろう野球協会(JDBA)」が設立された。発足のきっかけは、これまで軟式野球の活動はあったが、硬式がなかったこと。世界標準は硬式で、このままでは国際大会参加の道が開かれないことが最大の理由。初の世界大会は20年8月、韓国で開催予定であったが、コロナ禍のため、2年後の22年3月、台湾で開催が予定されている。「来年の5月までには代表を確定させたい」と野呂大樹監督(32)は語る。
11月21、22日の2日間、茨城県神栖市・ニュー鹿南柳川グラウンドで初合宿が行われた。所属選手39人のうち20人が参加。年齢構成は17~35歳で、最も遠い参加者は石垣島からだ。選手は参加費、交通費、宿泊費、食費などすべて自腹で、協会にとって資金不足が直近の課題となっている。
聴覚障がい者といっても、生まれつき聞こえない、軽度の難聴、中途失聴、人工内耳など聴力の度合いや育った環境は人それぞれ。戦術面の課題はコミュニケーションで、アイコンタクトと手話が欠かせない(国際大会では補聴器使用は規定違反)。代表候補合宿は来年1月にも神奈川県で予定されており、さらなる飛躍に向け、ぜひとも応援したい。
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