「2023関東連盟夏季大会」(夏季関東大会)が開幕。5月7日の1回戦が雨のため延期され、14日に行われた。一部の試合は雨のため再度延期となったが、タイブレークあり、逆転ありと、各球場で熱戦が展開された。(写真はチーム提供)
【小平 タイブレーク制し初戦突破】
タイブレークの末、青葉緑東に8―5で逆転勝ちした。初回に3点先制されたが、3回以降2番手の長内が踏ん張った。2―3の5回、武田真慈郎主将が同点本塁打を放ってタイブレークへ。8回表、1死満塁で先頭の河井が満塁本塁打を放つなど5点を挙げて勝負を決めた。鈴木浩明監督は「派手さはないが、粘り強く戦える選手がそろっている。僅差の試合をものにし、戦っていければ、このチームの良さが出てくると思います」と、手ごたえを感じていた。
【新座 6点快勝!先発小俣「守り勝つチーム達成できた」】
港北を6―0で下した。3回、1番小磯が四球で出塁して二盗の後、2番山中の中前打で先制。4回に2点追加後、5回2死一、三塁から4番岩垂秀磨主将の左中間適時二塁打で2点、6回にも岩垂主将の三塁打でダメ押し点を奪った。先発小俣は「守り勝つチームを全員で達成できたことが勝利につながった。集中力を切らさず2番手の嶋につなげた」と話した。福島源監督は「小俣が要所を抑え、嶋も打たせて取る投球でよく投げた。2番山中、4番岩垂の活躍が大きかった」と、会心の試合だった。
【竜ケ崎 2点差逆転!小泉監督「強い気持ち持って」】
2点差をひっくり返し、4―3で前橋との競り合いを制した。2回に3点を挙げて逆転。3回には2番湯原の三塁打から4番星が犠飛を放ち、決勝点になった。1番高倉も2安打と活躍し、先発池田、中継ぎ高倉の好投が光った。小泉亮人監督は「1点取られても、2点を取るという強い気持ちを持って今後も頑張ってもらいたい。大会を通じて、熱くなれる今を全力で楽しんで欲しい」と選手たちを励ましていた。
【加須 5回完投松村「丁寧な投球」】
海老名南を8―1で破った。1回に無死二、三塁から3番笠原の右中間2点三塁打などで3点先制。4回に3点、5回に2点を奪ってコールド勝ち。投げては先発松村が5回1安打1失点で完投した。松村は「先に点を与えないように、コースを意識した丁寧な投球を心掛けた。中盤以降は味方の好守にも助けられた」と笑顔を見せた。永島茂幸監督は「選手1人1人が努力した成果を出せた。緊張感を持って練習に取り組み、野球に対する姿勢が変わったように感じた」とほめた。
【愛甲 松川監督「全員が心1つに」】
船橋中央に10―0で4回コールド勝ちした。1回、先頭の浜崎が気迫を前面に出して四球で出塁し、送った後に四球や相手失策、適時打で5点を挙げて流れをつかんだ。2回にも4点を奪い、試合を決定づけた。先発の德永、捕手の遠藤礼悠主将のバッテリーがリズムよく4回を無失点に封じた。松川清一監督は「全員が心を1つにし、1試合、1イニングでもこの仲間と試合が出来るよう、選手1人1人の努力と活躍に期待 ! 」と、選手を見やった。
【あきる野 荒川監督「チームワーク自慢」】
常総に0―10で敗れた。2回に急きょリリーフした西野が1失点に切り抜けたのが収穫だった。吉村陽翔主将は「負けてしまったが、試合中はベンチの雰囲気も良く、みんなで最後まであきらめずに戦うことができた」と話した。荒川浩之監督は「パワー、技術、全てにおいて相手が完全に上だった。ベンチは声もあり、選手は一生懸命戦っていた。このチームワークの良さが自慢。いいチームになったと思う」と振り返った。
【世田谷目黒西 中村主将「諦めずに全力で」】
川口に2―9で屈した。先発湯浅が立ち上がりの制球難に苦しみ3点を失って劣勢に。失策も絡み、リズムを作れなかった。0―7の3回に、4番川村の適時打などで2点を返したが、押し切られた。中村颯佑主将は「集大成となる試合で、最後まで声を掛け合い、諦めずに全力でプレーできたと思います」。富山恒一監督は「チームが合併という中、3年生はいろいろな思いをもって臨むことになったが、粘り強く戦う姿に成長を感じ取れた」と話した。
【千葉南 森主将「12人全員で臨めた」】
守備の乱れで練馬北に主導権を奪われて、1―8で敗れた。初回に失策をきっかけに5点を失った。2回に森海心主将の四球から田口の死球、手嶋の右前打で満塁になり、大平の左前打で1点を返したが後続が倒れた。森主将は「反省点が残るばかりですが、今までケガ人続出で12人全員そろったことがなく、今大会は全員で臨むことができたので、かけがえのない試合になりました」と話した。初芝忠雄監督は「完敗です。初回の失策から始まり、主軸がチャンスを生かせなかった」と話した。
【江戸川東 植草監督「打てなかった…」】
庄和に0―6で敗れた。3回1死、相手9番打者のカウント0―2からの左前打をきっかけに3失点。その後、チャンスもあったが決定打が出なかった。植草達郎監督は「エラーから流れをものにされた。相手投手の制球力、安定感に、打てなかったのが敗因です。今後は勝負強いチームにしたい」と課題を挙げた。
【川崎西 古堅主将悔し「援護できず」】
野田に0―7で押し切られた。1回に3点を先制され、1点追加された後の5回にも3失点でコールド負け。課題だった守備が要所で乱れ、余計な点を与えてしまった。古堅心大主将は反撃できずに敗れた試合に「投手陣が粘り強く投げてくれていたのに、援護が出来ず悔しい試合になりました」と肩を落とした。平口日出夫監督は「2年生の成長、3年生の気迫のプレー、チーム全員がよく戦ってくれましたが、ミスでの敗戦で残念な結果になってしまいました」と、無念の表情だった。
▽1回戦
東村山1―0東板橋
練馬7―0鎌倉
稲城9―0四街道
練馬北8―1千葉南
東京日暮里5―1茅ケ崎
伊東14―0茂原
瑞穂13―6東京和泉
東練馬8―2静岡裾野BC
足立中央12―1横浜栄
豊島3―2富士見
大田中央3―2川崎中央
川口9―2世田谷目黒西
新座6―0港北
伊豆市5―2調布中央
東京青山9―0国立
府中大國魂13―0横浜旭
調布7―0袖ケ浦
志木3―0多摩
相模原9―8町田
甲府南8―1逗子
狭山7―0富士宮
南アルプス4―3蕨
富士10―1なめがた
大和7―1立川
小平8―5青葉緑東
青梅3―1鶴見
愛甲10―0船橋中央
横浜南7―2八潮
東練馬武蔵5―2九十九
横浜泉9―2富士河口湖
横浜緑9―1山梨峡東・都留
横浜東金沢5―2羽村
小笠浜岡9―3墨田
戸塚4―3田無
藤沢4―3足立
深谷彩北4―3武蔵村山
大宮10―0身延
相模原南12―2新座東
神奈川綾瀬6―2三郷
船橋8―2戸田
海老名10―0板橋
足利5―4水戸
行田6―4世田谷西TC
ふじみ野7―2茨城
横浜青葉3―0上尾
加須8―1海老名南
熊谷12―4寒川
秩父5―2新宿
庄和6―0江戸川東
千葉緑4―3大田
つくば中央3―2保谷
昭島7―4松戸
二宮大磯4―3荒川
八千代中央10―0川越
市原4―0大宮東
千葉市23―2相模原西
栃木下野8―0柏
野田7―0川崎西
和光11―4座間
友部6―3久喜
常総10―0あきる野
小金井11―0牛久
千葉北17―5川崎北
千葉東3―1東京北
我孫子6―5東京神宮
竜ケ崎4―3前橋
常陸太田7―0横浜磯子中央
杉並7―2大野