NGT48の現行体制チームでの千秋楽公演が21日、新潟・NGT48劇場で行われ、昨年12月に男2人か1ら暴行被害を受けたとされる山口真帆(23)が所属し、副キャプテンを務めるチームGによる夜公演が行われた。山口は卒業を発表した。

山口にとっては、今年1月10日に出演した3周年公演以来、101日ぶりにステージ。公演の終盤に「今の私にできることは、卒業しかありません。もう、ここには私がアイドルができる場所はなくなってしまいました。目をそらしてはいけない問題に対して、そらせないなら辞めろというのがこのグループの見解でした」などと語った。

また、長谷川玲奈(18)と菅原りこ(18)も卒業を発表。山口を含む3人は、5月5日、6日のパシフィコ横浜が最後の握手会になり、最終活動は同月18日の劇場公演になる。

この日、会場からは、大きな「まほほん」コールが何度も起こった。前半の4曲を終えると「チームG公演、千秋楽公演が始まりました!」とチームを代表してあいさつ。自己紹介のMCでは、「真帆の魔法にかけちゃうぞ~」とキャッチフレーズを披露した後に「すいません、このたびはご心配をおかけして申し訳ございません」と一礼したあとに「千秋楽ということで、チームGの一員になれて、本当に良かった。アイドル生活が楽しかったです。チームGとして迎えられる最後になりますが、思いきりみんなと楽しんで、忘れられない公演にしたいと思います」と話した。

中盤のMCコーナーでは、チームGでの思い出を語った。「みんなとご飯に行ったこと」を挙げ「リハとか、自主練の終わりとかに、みんなで意思疎通して(行って)へぎそばのファミリーセットをみんなで食べたり」と笑顔で振り返った。

本編最後の曲は「ファンレター」。キャプテンの本間日陽(19)は「私たちチームGは、1月5日からチーム公演がありませんでした。私はその間にファンの皆さんからのお手紙やメッセージに元気をもらったり、どうなるか分からない日もあったけど、また頑張っていこうという瞬間がありました。それはメンバー1人1人にそんな時間があったと思います」と、時折声を震わせながら話して、同曲を披露した。

また開演前には、この日の昼に行われた「チームN3」公演に続いて、早川麻依子劇場支配人(44)が登壇し、騒動について改めて「ファンの皆さま、新潟県の皆さまには、信頼を大きく裏切る形になってしまったことを心よりおわび申し上げます」と謝罪した。昼公演ではあいさつの後に客席から拍手が起こったが、拍手は起こらなかった。